「令和の虎」が好き

「令和の虎」というYouTubeチャンネルは、一人(一組)の志願者が、出資候補者の前で新規事業プランのプレゼンをして、出資してもらうかどうかを判断してもらう、という番組。

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出資候補者は、毎回5人いて、ご自身が事業主としてかなりの成功を収めている人たち。「虎」とか「社長」と呼ばれています。虎が志願者のプレゼンを聞いて、「いいな」と思えば、お金を出す。単位は100万。

虎たちはみんな若い。20代の虎もいます。40代以上の虎たちは「アダルトチーム」と呼ばれています。

出資してもらおうと出演してくる志願者も年齢層が幅広く、最年少は14才で、最年長は70才くらいらしい。

この志願者たち。本当に様々な人たちがいます。

しっかりと事業プランを練り上げてプレゼンも完璧。どんな質問にもよどみなく答える人もいれば、居酒屋で仲間内で語った内容を、周りから「それいいね!」と言われたから来ました。500万円ください。みたいなことを平気で言う人もいます。

志願者を見て、いろんな人がいるなあ、と毎回感心してしまいます。でも、それ以上に、虎たちの頭の回転の良さ、センスの良さ、そして懐の深さに、毎回感動します。

志願者の中には、胡散臭い人もいます。本人は真剣なのだと思うのですが、きっと緊張しすぎているんだろうと思うのですが、「とりあえず言ってみました」みたいなごまかし感や、嘘に近い言動も少なからずあります。

見ていて「どうなの?そういう言い方」と思ってしまいます。私だったら、「今のうそでしょ?」「いい年して恥ずかしくないの?」などと言ってしまいそう。

でも、「虎」はみんなやさしい。当然、ごまかしや嘘だと見抜いているのでしょう。でも、直接そうは言いません。矛盾があったり齟齬があったりすると、この事業や志願者本人にどんな影響があるのかを、冷静に伝えます。そのうえで「ぼくが20代の時の事業プランなんて、もっとひどかったよ」とか「こうやってまとめて(この番組に)出てきただけでも大きな一歩ですごいことですよ」などと言って、ちゃんと志願者に寄り添います。

素晴らしいなあ。みんな私よりも年下の人たちばかりですが、きっと様々な経験をしてきているのでしょう。だからこそ、いろんな角度から物事を見られるし、どんな人でも理解する努力を怠らないのだと思います。

「令和の虎」賛否両論ある番組だけど、今後も、いろいろと勉強させてもらいます。